【業界研究⑥】債券について知ろう!
☆債券とは?
債券は国、地方公共団体、金融機関、企業など(発行体)が、一般の投資家から資金調達をするために発行する借用証書の一種です。
資金調達をするという点では株式と同じですが、大きな違いとして、満期になれば元本が戻り、満期までの利息も受け取ることができます。そのため株式に比べ、ローリスク・ローリターンで安全性が高い投資商品といわれています。
☆債券の魅力
債券にはどのような魅力があるのでしょうか。
①安定した収益性
債券は利息による収益(利付債の場合)と、償還・途中売却による収益の2つの収益源があります。債券は主に利息が受け取れる利付債と、利息がない代わりに額面金額より低い価格で購入ができ、額面金額で償還される割引債(ゼロクーポン債)があります。利付債の場合、あらかじめ約束された利率の利息を受け取ることができます。そのため他の投資商品に比べ、安定した収益が見込めます。
②償還を迎える前に売却が可能
債券は有価証券として、売買が可能です。つまり、償還日の前に売却し、現金化することができます。知名度や信用度が高い債券ほど、活発に売買されます。
③安全性の高さ
債券は価格が変動した場合でも、償還まで保有していれば額面金額が戻ってきます。ただし、発行体の倒産などで元本や利息の支払いができなくなる場合もあります。そのため、格付けという形で発行体の信用度を専門機関が測っています。
債券は種類が豊富にあります。利息以外にも、発行体や通貨、期間などにも多くの種類があり、目的に合わせて選ぶことができます。
☆外国債券の魅力
KOYO証券で取り扱っている外国債券は、発行市場が海外の債券です。
外国債券にはどのような魅力があるのでしょうか。
①海外との金利差を受け取れる
日本は長年低金利が続いており、銀行でも、利息がほとんどつきません。しかし海外、特に新興国には日本にはない成長力を持つ国が多く、また、トルコやブラジルなど、金利の高い国が数多くあります。これらの国の外国債券を購入することで、高金利での運用ができます。
②為替差益を狙うことができる
為替差益とは為替レートの変動によって生じる利益のことをいいます。
外国債券は購入時より為替相場が円安になれば、利息や償還金、売却益の受け取り金額が増大します。
③国際分散投資になり、リスクの軽減ができる
外国債券は日本の株式や通貨とは異なる動きをします。複数の通貨や地域、発行体に投資をすることで、日本が抱えるリスク、円だけで資産を持つリスクといった運用リスクを軽減することができます。
外国債券への投資はリスクも伴います。為替の変動、発行体が属している地域の情勢や発行体の財政状況の変化などの様々な要因で損失を被る場合があります。
外国債券の中でも、トルコやインド、ブラジルなどの新興国への投資は高金利な分、ハイリスク・ハイリターンの投資となります。一方で、アメリカやオーストラリアなどの先進国は金利が低い分ローリスク・ローリターンの投資となります。
リスクとリターンをきちんと勘案したうえで、債券を選ぶことが大切です。
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